ウナギに魅了された私は、毎晩ウナギの夢を見る。ウナギに追いかけられ、ビルの隙間に追い詰められる。
優しい言葉を掛けてくるが、口元は笑っていない。徐々に間合いを詰められ、ウナギが飛び掛る。
そして、目が覚める。
日本のウナギ養殖(養鰻)は、江戸時代に東京深川で始まり、のちに浜名湖へ移った。現在、国内での養殖ウナギ収穫量は鹿児島県がもっとも多く、次いで愛知県、宮崎県、静岡県、高知県の順となっている。日本全体の活鰻は2005年度で約2万トン養殖されている。
輸入品は台湾が20年以上の歴史をもっているが、現在はヨーロッパウナギのシラス鰻の稚魚を中国に輸入し養殖した鰻が主流である。台湾の活鰻は2005年度で約2万トン、中国は約5万トンと言われる。種類は、日本と台湾ではニホンウナギ Anguilla japonica のみで、中国ではニホンウナギ Anguilla japonica とヨーロッパウナギ Anguilla anguilla が8 : 2くらいである。博多税関支署によると土用の丑の日がある7月が、年間を通して輸入量はピークになる。2005年は6月の輸入量に比べて、7月は2倍近くの139トンに増加していた。2006年は検査の強化や中国側が輸入を控えているため、台湾産が増えている。
ウナギの養殖はまず、天然のシラスウナギを捕ることから始まる。黒潮に乗って日本沿岸にたどり着いたウナギの子ども、シラスウナギを大量に漁獲してこれを育てるのである。養殖方法は、台湾と中国南部の広東省では池を掘っただけの露地養殖、日本と中国の福建省はハウス養殖が主流である。ハウス養殖は、ボイラーをたいて水温を約30℃に保っており、成長を早めることができる。
なお、ウナギの人工孵化は1973年に北海道大学において初めて成功し、2003年には三重県の水産総合研究センター養殖研究所が完全養殖に世界で初めて成功したと発表した。しかし人工孵化と養殖技術はいまだ研究中で、養殖種苗となるシラスウナギを海岸で捕獲し、成魚になるまで養殖する方法がいまだ主流となっている。自然界における個体数の減少、稚魚の減少にも直接つながっており、養殖産業自身も打撃を受けつつある。
また、養殖うなぎと天然うなぎの見分け方は胴回りの太さと腹の部分の色で見分けられる。一般的に天然うなぎの方が養殖うなぎよりも胴回りが太く、腹の色が黄色がかっている。